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スタバ、決算好調も中国店舗閉鎖で株安

Starbucks Store Closures in China Overshadow Solid Earnings

業績見通しの上方修正見送り

影響は一時的か

Photograph by Saul Loeb/AFP via Getty Images

新型肺炎の感染拡大を受けて中国店舗の半数以上を一時閉鎖したコーヒーチェーン大手スターバックス<SBUX>の株価は、28日の時間外取引で下落した。四半期業績はアナリストの予想を上回ったものの、ウォール街では、店舗閉鎖による2020年の業績への影響が懸念された。

スタバの2019年10~12月期(2020年度第1四半期)決算によると、1株当たりの調整後利益は79セントと、アナリストらの予想76セントを上回った。売上高は71億ドル。

これまでのところ、20年のガイダンス(業績見通し)の修正を行っていないが、店舗閉鎖が第2四半期および通年の決算にかなり影響するとしている。アナリストとの会見で同社は、2020年のガイダンスを一部上方修正する方針だったものの、新型コロナウイルスによる影響や店舗閉鎖の期間が不明なため、(修正)できなかったと述べた。また、影響は一時的とみていると強調した。

ケビン・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は「ブランドと20年にわたる利益拡大の遺産をベースに中国における長期的な機会へのコミットと楽観を続けている」との声明を発表した。

新型コロナウイルスの影響についてより正確な評価が可能になったら、ガイダンスは修正される見込みだ。

中国の売り上げ、第1四半期は3%増

中国はスタバにとって重要な成長地域であり、4000店舗以上を展開。第1四半期の同一店舗売上高は、横ばいだった前年同期に比べ、3%増えた。全世界の売上高は5%増、米国内は6%増だった。

ジョンソンCEOは「2019年度の堅調な業績をベースに、(2020年度)第1四半期を通じ、業績は極めて良好だった。年末休暇シーズンは会社史上最も強いものの一つだった」と述べた。飲料の革新やデジタル化の推進が売り上げ増と利益率拡大に貢献したと加えた。

 

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