サンプル(過去記事より)

最悪の第1四半期、次は反発か

The Dow Just Had Its Worst First Quarter in History. Here’s What History Says Could Happen Next.

NYダウ23.2%安

1年後、平均で10.5%高

ダウ工業株30種平均は2020年第1四半期を大幅安で終了した。下落率は23.2%で、四半期としては1987年第4四半期(25.3 %安)以来最大。

NYダウが1896年にスタートして以来、四半期ベースでの下落率上位10のうち5四半期は1930年代の大恐慌下だった。1932年の第2四半期は42%近く下げ、最大。興味深いことに、2008年に深刻化した金融危機の際は20%以上下げた四半期はなかった。

悪かった四半期の次の四半期は通常、反発している。下落率上位10の四半期の次の四半期の上昇率は平均5.4%。1年後は平均10.5%高となっている。ただ、注意が必要なのは、このリターンには大きな差があり、1930年第4四半期から1年後には53.7%下落し、1932年第2四半期から1年後には129.1%上昇した。

注意!新型ウイルスは異例

Photograph by Spencer Platt/Getty Images file

中央値は18.8%で、現在のNYダウに当てはめると、1年後には2万6038ドル付近に到達することになる。

もちろん、最近の相場上向きが新たな強気相場の始まりなのか、それとも再び下げる前の単なる短期的な反発なのかは不確かだ。現在の新型コロナウイルスの世界的流行は、(これまでに)景気鈍化をもたらした状況とは異なるものであり、過去はともあれ、投資家は引き続き慎重であるべきだ。