サンプル(過去記事より)
iPhone、5Gで「スーパーサイクル」に
ウェドブッシュ「アップルは買い」
目標株価350ドル
iPhone(アイフォーン)の5G「スーパーサイクル」に備えを。ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブズ氏はアップル<AAPL>の評価オーバーウエートを継続するとともに、目標株価を従来の325ドルから、ウォール街では最高の350ドルに引き上げた。23日朝の調査ノートで、アイフォーンの販売が大きく伸びる「スーパーサイクル」が2020年終盤に始まると予想した。
アイブズ氏は1年前、アップルが中国での需要低迷や、関税引き上げ、スマートフォンの競争激化に直面しており、5Gでサムスンその他に後れを取っていると指摘。「投資家はタオルを投げ入れていた。ウォール街では多くの者がアップルの成長ストーリーは終わり、過去のものと考えている」と書いた。
同氏は今回、アップルが、ティム・クック最高経営責任者(CEO)指揮の下、中国での成長を勝ち取り、好評なアイフォーン11を発売、関税問題を切り抜けたと語る。アイフォーンの潜在的な需要は、ウォール街が見込む2020年9月期の1億8500万~1億9000万台を「依然、優に上回っている」と分析した。
アップグレード3億5000万台?
「アイフォーン11は現在のスーパーサイクルの初期の段階のものに過ぎず、(2020年)9月に発表される5Gスマホは、アイフォーンの全面的なアップグレードの水門を開くことになる。しかし、ウォール街は依然、過小評価だ」「2020年に少なくとも5バージョンのアイフォーンが発売される。9月にはメーンイベントの5G発売だ。われわれは、アップルの5Gスマホの需要は2億台がスタート地点とみており、稼働する9億台のうち、約3億5000万台にアップグレードの可能性を見込む」と書いた。
アイブズ氏は、アップル株について、「アジアに関する好ましい調査結果や5Gの技術・アップグレードが間近であること、中国が再び伸びる見込みであることを考慮すると、ますますポジティブになっている」と書いた。
アップル株の週末20日の終値は279.44ドルと、最高値に迫る水準。年初来では77%上昇。