〔AIによるニュース解析〕ビットコイン急騰、想定される二つの経路影響
2021年01月19日 09時51分
ビットコイン、初の4万1000ドル台=暗号資産総額、1兆ドル突破
代表的な暗号資産(仮想通貨)のビットコイン(BTC)の相場が8日、一時、1BTC=4万1000ドル台に乗り、過去最高値を更新した。世界的な金 …
代表的な暗号資産(仮想通貨)のビットコインが史上最高値を記録したことを報じた時事通信のニュース。価格急騰の背景には、世界的な金融緩和を背景に、あふれる投資資金が流入していると解説している。
ビットコイン高騰のニュースからAI(人工知能)は何を読み取り、どのような影響を想定するのか。記事を分析すると、世界的金融緩和を軸としたシナリオと、暗号資産の価格上昇による直接的な影響を導き出した。
AIは暗号資産価格の上昇から世界的な金融緩和をキーワードとしてピックアップした。想定される影響は、企業の資金需要や住宅・自動車販売が増加すると予測。金融緩和で金利が低下することにより、企業は借入金を増やし、消費者がローンで耐久消費財を買う動きが強まるとの想定だ。
もう一つの影響経路としてAIが指摘したのは「マイニング需要の増加」だった。暗号資産のマイニング(採掘)には高性能なコンピューターが必要なため、関係機器メーカーなどにとって追い風になるとのシナリオだ。
影響が及ぶ範囲としては、DRAMやフラッシュメモリーといった部品から、スーパーコンピューターやサーバー、データセンターなど幅広い分野での需要増加を提示。フラッシュメモリーの需要が増えれば、シリコンウエハーや搬送ロボットなどにも恩恵が及ぶと裾野を広げた分析も示した。決算資料の情報から、こうした事業を手掛ける企業を多数列挙しており、AIならではの詳細な予測だった。
分析に利用したAIは、フィンテックベンチャーのゼノデータ・ラボが開発した業績予測サービス「ゼノブレイン」。過去の膨大なニュースや企業の決算情報を基に、社会・経済現象が企業業績に与える影響度を数値化している。(了)
暗号資産
2020年1月、ビットコインが4万1000ドルを突破、史上最高値を記録した。新型コロナウイルスの影響が深刻化して以来、景気を下支えするため各 …