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ファンド併合で、商品性見直しへ=「ノムラ日本株戦略ファンド(愛称:Big Project-N)」-野村アセット

2025年02月25日 12時00分

「ノムラ日本株成長ファンド」の運用方針等の変更について「ノムラ日本株成長ファンド」の運用方針等の変更について(クリックで表示)

 野村アセットマネジメントは、運用不振に陥っている「ノムラ日本株戦略ファンド(愛称:Big Project-N)」について、運用が良好な日本株ファンドと併合することで、商品性を見直す方針を発表した。約款変更の手続きを行い、受益者の賛同が得られれば、6月19日から適用する。

 商品性見直しのポイントは、①ファンドの運用方針を「ノムラ・ジャパン・オープン」と同一のものへ変更 ②ファンドの名称を「野村国内株式アクティブオープン」へ変更 ③信託報酬を年率1.672%(税込み)に引き下げ ④決算日を「2月および8月の27日」に変更-の4点。

 「ノムラ・ジャパン・オープン」は、日本株アクティブ運用の旗艦ファンドで、2022年4月から運用を担当している現運用者は、良好なパフォーマンスを残している。「特定のスタイルに立脚しない単一のポートフォリオで運用しており、スタイル配分における課題の解消が期待できる」(野村アセット)という。また、運用規模が拡大することで運用効率の向上が見込まれるほか、信託報酬引き下げでパフォーマンスの改善が期待できるという。

 併合される「ノムラ日本株戦略ファンド」は、2000年2月の設定以来、ベンチマークとする東証株価指数(TOPIX)を上回ることができなかった。運用モデルの見直しなどさまざまな改善策を実施してきたが、「早期の運用改善が難しいとの判断に至っており、ファンドの運用方針を変更する抜本的な商品性の見直しを実施することが必要と考えた」(野村アセット)としている。

 

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