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株式投信(除くETF)、設定額が過去最高の6.3兆円=純資産総額は2.1%増の207兆円=6月の投信概況、資産運用業協会

2026年07月14日 07時00分

 
(出所)資産運用業協会(出所)資産運用業協会(クリックで表示)

 資産運用業協会がまとめた2026年6月の投資信託概況によると、公募株式投信(除くETF)の純資産総額は、前月比2.1%増の207兆4667億円となり、3カ月連続で増加して過去最高を更新した。

 こうした中で、投信の設定額は6兆3958億円と過去最高額を記録した。少額投資非課税制度(NISA)を通じて個人投資家の資金流入が継続している。

 一方、公社債投信やETFを含む公募証券投信全体では、純資産総額は同2.1%増の359兆9199億円となった。こちらも3カ月連続で増加し、過去最高を更新した。

 月間の新規設定は32本、償還は19本だった。この結果、運用中のファンド本数は前月末比13本増加して、5836本になった。

◆37カ月連続で流入超=流入額は過去2番目の大きさ

 公募株式投信(除くETF)の資金動向は、2兆5931億円の純資金流入となり、37カ月連続で流入超になった。過去最大だった2026年1月(2兆7507億円)に次ぐ規模になった。

 一方、運用増減額は、プラス2兆1022億円だった。5月末の市況状況を見ると、日経平均株価が前月末比5.6%、TOPIXは同0.9%、それぞれ上昇した。また、NYダウは同2.5%上昇した。一方、NASDAQ総合は同2.8%低下した。月末の円相場は1ドル=162円39銭となり、前月末(159円39銭)に比べて1.9%円安に振れた。

(出所)資産運用業協会(出所)資産運用業協会(クリックで表示)
(出所)資産運用業協会(出所)資産運用業協会(クリックで表示)


◆設定額は過去最大

 公募株式投信(除くETF)の純資金流入額を「設定」と「解約・償還」に分解すると、「設定」は6兆3958億円となり、2026年1月の5兆8823億円を超えて、過去最大額になった。

 一方、「解約・償還」は3兆8027億円で、2014年11月の3兆9881億円に次ぐ規模になった。

◆内外株式型の流入超、1兆円を超える

 主要な商品分類別に資金増減額を見ると、「国内株式型」「海外株式型」「内外株式型」「内外資産複合型」の主要4分類で、いずれも流入超過が継続した。特に「内外株式型」は1兆1563億円の流入超となり、今年1月の9964億円を超えて過去最大だった。

◆個人金融資産に占める投信、6.93%

(出所)資産運用業協会「投資信託の主要統計2026年6月」(出所)資産運用業協会「投資信託の主要統計2026年6月」(クリックで表示)

 日銀のまとめによると、日本の個人金融資産に占める投資信託の割合は、2026年第1四半期末で6.93%になった。また、現金・預金の割合は47.22%に低下した。

◆設定トップ10に「日本株式型」が4ファンド

 資産運用業協会の菱田賀夫会長は、投資信託の設定額が過去最大になったことについて「コンスタントに投資する人が増加していることが非常に大きい」と評価した。その上で「主要4分類のいずれのカテゴリーも伸びている。金額としては『内外株式型』の流入超が大きいが、公募株式投資(除くETF)の設定額の上位10ファンドを見ると、日本株ファンドが4本入っており、『日本株式型』にも資金が流入している」と分析した。

(菱田会長)(菱田会長)

 また1~6月の投信市場については「市場環境は、株式、金利、為替ともにボラティリティが大きかった。こうした中でも、特に投信市場ではコンスタントに投資をしている人が多く、そうしたことが投信の設定増につながっている。こうした流れが続いていくことが望ましい」と述べた。

◆「こどもNISA」、投資を早くから長く続けるきっかけに

 ゼロ歳から17歳を対象とする「こどもNISA」のスタートが来年1月に予定されていることについて、「投資家の裾野を広げることに加えて、早くから投資を始めて長く続けるきっかけにもなる。協会としても、いろいろな形でサポートやプロモーション活動に取り組んでいきたい。米国でも、子どもの投資を促進する制度が始まっている」と話した。

◆債券投資、中長期的な資産形成にプラス

 NISAの投資対象に国債を加えることが議論されていることについては、「金利系の商品には、国債や事業債がある。広く債券と捉えると、債券にも投資対象としての魅力があるし、分散投資先としての位置付けも大きい。『債券投資が中長期的な資産形成にプラスになる』という考えは、自然だと思う」と述べた。

 その上で「日本は金利のない世界が続いてきたので、国内債券投資が標準装備になってこなかった。しかし、本来は、株式だけでなく、債券も有力な投資対象であり、そのような環境が戻ってきたと考える方がよいだろう。欧米では、キャッシュ、債券、株式、オルタナティブを組み合わせたバランス運用が普及している」と紹介した。

 

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