売り上げ過去最高のアマゾン株が急伸

１月以来最大の上げ

アマゾン・ドット・コム＜AMZN＞株が26日、年末商戦の売り上げが過去最高だったとの発表を受けて、約4.4％上げた。1日の上昇率としては1月以来最高。
　
アマゾンによると「数十億の商品の注文があった」ほか、「（スマートスピーカーなど）数千万のアマゾンのデバイス」が売れた。同社はフルタイム・パートタイム合わせて25万人超を追加雇用。世界全体の雇用者は75万人を超えた。

アマゾンの株価はこの1年の大部分、ハイテクセクター全般のパフォーマンスを下回っていた。最近勢いがつき、年初来の上昇率は20％を超えたが、S&P500のハイテク銘柄の平均のほぼ半分に過ぎない。また、同社をめぐる話は今年の大半、主力の小売り事業ではなく、アマゾン・ウェブ・サービスに偏っていた。

ネット通販の伸び、18.8％に加速

しかし、年末商戦でネット通販が好調だったため、投資家の関心は再び小売り事業にシフトした。

26日朝にはマスターカードが、年末商戦の売り上げが全体で3.4％増加したと発表した。ネット通販は18.8％増と、前年の18.4％増から加速した。マスターカードの資産によると、ネット通販は小売り全体の14.6％を占めた。また、ネット通販ではアパレルの売り上げは17％増。宝飾品は8％増、電気製品は7％増。

アマゾン株は26日の引け直前の段階で4.4％高の1867.71ドル。時価総額は約9260億ドルとなった。