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19年のIPOは意外に堅調

IPOs Performed Better Than You Think in 2019—With Average Returns of 20%

平均リターンは20%

リターンの大半は取引初日

2019年の新規株式公開(IPO)市場は、よく見れば堅調だった。

ウーバー<UBER>、リフト<LYFT>、ピンタレスト<PINS>の株価は下落し、直接上場で注目されたスラック<WORK>は急落。ウィーワークやエンデバーはIPOを実現できなかった。ルネッサンス・キャピタルのレポートによると、19年のIPOは159件、合計463億ドル(スラックの直接上場は含まれず)が調達された。18年は192件、469億ドルだった。

ルネッサンスによると、IPO株は19年、平均で20%上昇。2、3社は200%超上げた。これに対し、18年は平均1.9%の下落だった。ルネッサンスのIPO株式指数は19年は34%上昇。S&P500指数の約30%上昇を上回る。

リターンの大半は取引開始1日目に集中した。初日の終値を基準にした流通市場でのリターンは平均1.1%。18年は平均で16.7%のマイナスだった。また、1日目の上昇率は平均で18.2%と、13年以来の最高を記録した。

ヘルスケアの上昇目立つ

19年はヘルスケア、ハイテク企業のIPOが全体の70%を占めた。ヘルスケア関連のIPOは69件で、合計92億ドル、ハイテクは42件で、219億ドル。このうち、ほぼ半分はウーバーとリフトの調達分だった。ウーバーは19年最大のIPOで、81億ドルを調達。しかし、IPO価格を33.4%下回っている。

パフォーマンス上位10社のうち、364%上げたカルナ・セラピューティクス<KRTX>、267%上昇のネクスト・ケア<NXTC>など、ヘルスケアの8社が占めた。パフォーマンス下位は95%下落したガーディオン・ヘルス<GHSI>や87 %下落のアンキアーノ・セラピューティクス<ANCN>

一方、特別買収目的会社(SPAC)のIPOは過去最高の59件、合計で121億ドルを調達した。これはルネッサンスのIPOデータには含まれていない。

ルネッサンスは2020年のIPOについて、件数は19年と同水準になると予想。可能性がある企業として、エアビーアンドビー、ドアダッシュ、ポストメイツ、インスタカート、ロビンフッド、コールハーンを挙げた。

 

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