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J&J、バークレイズも評価上げ

J&J Stock Gets Another Thumbs Up. Analyst Says Legal Worries Are ‘Priced In

訴訟リスクは織り込み済み

19人中13人が「買い」「オーバーウエート」

EPA時事

バークレイズのアナリスト、クリステン・スチュワート氏は、クリスマスプレゼントにジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)<JNJ>株を提案する。19日朝に公表したノートで、J&Jの評価を「イコールウエート」から「オーバーウエート」に引き上げ、目標株価を173ドルに設定した。

「訴訟に関する懸念は十分(株価に)織り込まれており、リスクとリワードの比率が魅力的だ」と書いた。J&Jの評価を引き上げたのは今週2社目。17日にはモルガン・スタンレーのアナリスト、デービッド・ルイス氏が「魅力的な買いの機会だ」として、「イコールウエート」から「オーバーウエート」に上げた。

ファクトセットによると、J&Jをカバーする19人のアナリストのうち13人が「買い」もしくは「オーバーウエート」と評価しているという。

医薬品事業の成長に期待

J&J株は、今後12カ月の予想利益の15.7倍の水準。ファクトセットによると、5年平均の16.2倍を下回っている。今年の株価上昇率は11.7%にとどまっている。(鎮痛剤の)オピオイドや、(ベビーパウダーが含有する)タルクなどをめぐる訴訟が、株価を圧迫している。同社は、タルクによりがんが発症したなどとする10万人超の原告からの訴訟に直面していると発表した。

バークレイズのスチュワート氏は「訴訟は十分理解されている」「安全への逃避先としての地位を回復する可能性があるほか、株価収益率はファンダメンタルズを反映した水準に上昇する見込みだ」と述べた。さらにJ&Jの医薬品事業は今後5年間、市場と同じ、もしくはこれを上回るペースで成長する可能性があると分析した。

 

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