アップルの新型イヤホンが大ヒット

成長の原動力に

アップル＜AAPL＞の新型ワイヤレスイヤホンAirPods Pro（エアポッドプロ）が大ヒットしている。17日のCNBCの報道によると、オンライン小売りの大半で品切れ。

ウェッドブッシュのアナリスト、ダニエル・アイブズ氏は本誌に対し「クック（最高経営責任者）とクパチーノ（アップルの本社所在地）にとって、エアポッドがこの先、成長の大きな原動力になり得ると証明するものだ」と述べた。「今回の休暇シーズンは、強気派からみると立派な成果であり、12月の（株価）上伸を助長するはずだ」と分析した。

アイブズ氏は11月、エアポッドをブラックフライデーで最もホットなものの一つに分類。2019年全体の売り上げが6500万を超え、20年には8500万～9000万に達する可能性があると試算した。最近のエバーコアISIの調査によると、エアポッドは10代の若者やヤングアダルトの間で、最も欲しい休暇シーズンのプレゼントに入っているもよう。

アップルはエアポッドプロの在庫がいつできるか言明しなかった。エアポッドプロの価格は249ドル。

ウエアラブルが株価後押し

エアポッドやアップルウオッチを含むウエアラブル製品の成長がアップルの株価上昇を後押ししている。その他の分野の収入は減少している。アイブズ氏らアナリストの何人かは、アップルにとってウエアラブル製品は、９億超のiPhone（アイフォーン）ユーザーのベースをうまく利用する上で、大きな成長の機会があるとみている。

アップル株は年初来約78％上昇し、S&P500指数やダウ工業株30種平均の上昇率を大きく上回っている。