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三菱UFJアセット、個人投資家へメッセージ=「不安になるのは自然なこと、資産運用を始めた動機を振り返って」

2025年03月12日 14時00分

(三菱UFJアセットマネジメント執行役員の吉田研一氏)(三菱UFJアセットマネジメント執行役員の吉田研一氏)

 三菱UFJアセットマネジメントは、トランプ米大統領の関税政策などで米国経済の先行きに警戒感が広がり、国内外の株式相場が下落していることに関して、執行役員で商品マーケティング企画部長の吉田研一氏と、株式運用部 海外株グロース戦略チームの西直人エクゼクティブ・ファンド・マネジャーの西直人氏がメッセージを発信した。

 吉田氏は「下落相場時に沸き起こる不安心理は自然なこと。私も投資を始めたばかりの頃は、今よりもずっと不安が大きかったように思う」と共感した上で、金融市場が不安定化している時に役立ちそうな「資産運用を行っている一個人としての心の保ち方」を披露した。

 西氏は、ファンド・マネジャーの視点から、相場の状況について「株価水準の割高感、過熱感が否めないものとなる中で起こった一時的な調整」と分析。米国経済についても「メインシナリオとしてのソフトランディング・シナリオは崩れていない」として、「2025年末の株価水準は現行水準より高いとの見通しは変えていない」と強調した。

◆積立投資、「下落した時により低い価格で購入できる」

 吉田氏は、メッセージの中で「『やめてしまおうかな』と思った時には、資産運用を始めた動機を振り返ってみてほしい」と呼びかけた。「短期的な大幅下落に直面した時は、足元の延長線上で物事を見てしまい、当初の目的を見失いがち」だからだ。

リスク資産への投資によって、長期的にはリスクに応じたリターンが獲得できていることを確認し、「老後のための資産形成」や「将来の備え」のために、「もし、他の選択肢がうかんでこないのであれば、やめたくなる気持ちを少しだけ抑えて、そのまま続けることを選択してほしい」と訴えた。

 また、積立投資については、「『下落した時により低い価格で購入する』という投資スタンスが内包されている。気持ちの面ではゆとりを持ちやすくなる」と指摘。「無理のない範囲での積立設定額であれば、生活に支障を与えることもないはずなので、そのまま資産運用を継続することをお勧めする」と話している。

【三菱UFJアセットマネジメント】金融市場の動揺 その時どうする-資産運用における心理マネジメント(執行役員商品マーケティング企画部長吉田研一氏)
https://www.am.mufg.jp/corp/topics/__icsFiles/afieldfile/2025/03/11/oshirase_250311.pdf

【三菱UFJアセットマネジメント】海外株ファンド・マネジャー陣のビュー(株式運用部エグゼクティブ・ファンド・マネジャー西直人氏)
https://www.am.mufg.jp/report/special/special_250311_1.pdf

 

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