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国境炭素税

EPA＝時事

　輸入品に製造過程での温室効果ガス排出量に応じた炭素価格分を課税する制度。「炭素国境調整措置」と呼ばれ、欧州連合（ＥＵ）が導入を予定する。気候変動対策が遅れる国の安価な製品に事実上の関税を課し、欧州企業の競争力を維持しつつ脱炭素化を進める狙い。

　ＥＵは３年間の移行期間を経て、２０２６年から徴収を始める。輸出企業が炭素価格分を自国内で支払い済みだと証明できれば控除が可能。ただ、日本では全国的な排出量取引制度（ＥＴＳ）が導入されておらず、証明方法は今後の協議次第となりそうだ。