株式投信(除くETF)は1.7%減の209兆円=2カ月ぶりに減少-9月の投信概況、資産運用業協会
2026年10月15日 10時09分
(出所)資産運用業協会(クリックで表示) 資産運用業協会がまとめた2026年9月の投資信託概況によると、公募株式投信(除くETF)の純資産総額は、前月比1.7%減の209兆0975億円となり、2カ月ぶりに減少した。公社債投信やETFを含む公募証券投信全体では、同0.9%減の361兆1505億円で、こちらも2カ月ぶりに減少した。
月間の新規設定は40本、償還は43本だった。この結果、運用中のファンド本数は前月末比3本減少して、5837本になった。
◆40カ月連続で流入超
公募株式投信(除くETF)の資金動向は、2兆0155億円の純資金流入となり、40カ月連続で流入超になった。6月以降、2兆円を超える資金流入が継続している。
運用増減額は、5兆3000億円のマイナスだった。9月末の株式市況は強弱まちまちで、東証株価指数(TOPIX)が同1.1%値下がりし、日経平均株価が前月末比0.7%値上りした。海外についても、NYダウが同4.3%、S&P500が同0.5%それぞれ低下したものの、NASDAQは同1.9%上昇した。月末の円相場は1ドル=157円35銭となり、前月末(160円02銭)に比べて1.7%円高に振れた。また、金利上昇により、日米豪などで債券価格が下落した。
(出所)資産運用業協会(クリックで表示)
(出所)資産運用業協会(クリックで表示)
◆「設定」「解約」、ともに前月と横ばい
公募株式投信(除くETF)の純資金流入額を「設定」と「解約・償還」に分解すると、「設定」は4兆4445億円となり、過去1年間の平均額(4兆9675億円)を下回った。ただ、前月(4兆5679億円)とほぼ同水準だった。
一方、「解約・償還」は2兆4289億円で、こちらも過去1年間の平均(3兆1120億円)を下回った。
◆主要4分野がいずれも流入超過
主要な商品分類別に資金増減額を見ると、「国内株式型」「海外株式型」「内外株式型」「内外資産複合型」の主要4分類で、いずれも流入超過が継続した。「内外株式型」は9119億円の流入超となり、高水準の流入が続いている。
◆NISA「つみたて投資枠」、前年上回るペースで拡大
(出所)投資信託の主要統計2026年9月(クリックで表示)
(出所)投資信託の主要統計2026年9月(クリックで表示) 金融庁のまとめによると、NISA口座の「積立投資枠」の6月末時点の買付額は3兆6637億円だった。このままのペースが続けば、前年(6兆2349億円)を上回ることが予想される。
◆家計に占める投信の割合、7%台に上昇
また、日銀のまとめによると、日本の個人金融資産に占める投資信託の割合は、6月末時点で7.67%に上昇した。昨年末は6.95%だった。
◆「こどもNISA」、金融経済教育のきっかけに=伊野副会長
資産運用業協会の伊野彰洋副会長専務理事は、来年1月にスタートする、未成年者を対象とした「こどもNISA」について、「子どもたちに資金を贈与して積み立てていく制度だ。教育資金に使うこともあるだろうが、一定の資産を持って社会に出ていけることは、子どもたちにとって大きなメリットになるだろう」と指摘した。さらに、「投資商品を保有していることが、投資について勉強したり、自分自身で投資を始めたりするきっかけになるのではないかと期待している」と述べた。



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