三菱ＵＦＪアセットの代田常務、特別業務顧問に＝「eMAXIS Slim」シリーズの生みの親、個人投資家と積極的に対話

2025年03月10日 08時00分

　三菱ＵＦＪアセットマネジメントは4月1日付の役員異動を発表した。代田秀雄常務（62）は退任し、特別業務顧問に就任する予定。

　代田氏は、国内最大規模のインデックスファンド・シリーズ「eMAXIS Slim」シリーズの生みの親。「業界最低水準の運用コストをめざす」という運用方針が、広く個人投資家の人気を集め、シリーズ全体の運用残高は約14.8兆円（2025年3月6日現在）に拡大している

　米国株に投資する「eMAXIS Slim 米国株式（S&P500）」の純資産総額は約6.6兆円（同）、全世界株の｢eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）｣は約5.4兆円（同）となっており、国内公募株式投信（除くETF）で、１位と２位を占めている。

　代田氏は、個人投資家が自由に参加できる「ブロガーミーティング」や「eMAXISファンミーティング」を開催して、積極的に個人投資家と対話し、商品ラインアップの拡充や、ディスクロージャーに努めてきた。

（出所）目論見書等より時事通信社作成、純資産額は2025年3月6日時点（クリックで表示）

　また、運用会社がネット上で投資家に直接、情報やファンドを提供する投資信託取引サービス「mattoco＋（マットコプラス）」を設立・強化し、長期投資を実践する人のコミュニティ「オルカンカフェ」をオープンするなど、個人投資家の資産運用をサポートしてきた。