IR担当者向けに相談会を開催=機関投資家と上場企業の対話を促進-東証と全国の証券取引所が5都市で
2026年10月19日 07時00分
(壇上は伊井氏) 東証と全国の証券取引所は、機関投資家と上場企業の対話を促進するため、9月から10月にかけて全国5都市で相談会を開催している。企業規模が相対的に小さく、機関投資家との対話の機会が少ないものの、開示や対話の充実に向けて積極的に取り組む上場企業のIR担当者をサポートする狙い。全国の証券取引所が共催で相談会を行うのは、昨年に続き今年が2回目になる。
◆「見えない価値」が重要
1日に東証で開催した相談会では、コモンズ投信の伊井哲朗社長兼最高運用責任者が基調講演した。同社の「コモンズ30ファンド」は、世代を超える30年の長期目線で、外部環境の変化を乗り越えられる強い企業を厳選し、経営者との対話を重視しながら30銘柄程度に投資している。
伊井氏は、企業評価について「企業の長期的・持続的な成長力を評価するには、<競争力><経営力><対話力><企業文化>などの『見えない価値』が重要だ」と強調した。企業との対話では、これらの項目の背景となる、高いシェアを継続できる人材育成・報酬制度、研究開発体制、経営人材の育成計画、ステークホルダーとの向き合い方、人材が力を発揮できる環境-などに注目していることを明らかにした。
◆型にはまらず、心に残るものを
(中央は苦瓜氏) この日の相談会には、スパークス・アセット・マネジメント、コモンズ投信、三菱UFJアセットマネジメント、三井住友DSアセットマネジメント、アムンディ・ジャパン、ブラックロック・ジャパンの6社のファンドマネージャーが参加し、グループに分かれてIR担当者と質疑応答を行った。IR担当者からは「機関投資家に注目してもらうには、何が必要か」「企業のIRに望むことは何か」など、さまざま質問が出ていた。
三井住友DSアセットマネジメント運用部チーフファンドマネージャーの苦瓜達郎氏は「投資候補の幅を広げることを重視して、年間1000件前後の企業取材を行っている。面談は、型にはまる必要はないので、何か心に残るものがあればいいなと思っている」と話していた。



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