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ミーム銘柄

用語説明
2021年06月07日 09時00分
AFP=時事
AFP=時事

 インターネットの掲示板やSNS上で発信された著名人の発言などをきかっけに個人投資家の取引が大きく膨らみ、株価が激しく動く銘柄。ミームとは、もともと英国の進化生物学者リチャード・ドーキンスが著書「利己的な遺伝子」で用いた造語で、「情報を伝達、増殖する仮想の遺伝子」といった意味を持つ。

 ミーム銘柄の代表的なものは、ゲーム販売大手のゲームストップや映画館チェーンを展開するAMCエンターテインメント・ホールディングス。SNSで情報を共有した個人投資家が、無料投資アプリ「ロビンフッド」を使ってこれらの銘柄を猛烈に買い上げ、株価が急騰した。

 2021年5月には、米国の人気テレビ司会者、ジム・クレイマー氏の発言で、代替肉メーカーのビヨンド・ミートに人気が集まった。一方、ミーム銘柄は、株価が大きく値上がりした後は急落するなど変動が激しいことが特徴だ。企業の経営実態を無視したようなゲーム感覚の取引には批判的な意見が少なくない。

ミーム株