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アルテミス計画

　米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）が進める人類の月面再訪計画。月周回軌道上に前もって宇宙ステーション「ゲートウェー」を建設し、２０２４年に男女各１人の米国人宇宙飛行士を月面に送り込むことを目指す。アルテミスはギリシャ神話の月の女神で、前回のアポロ計画の由来となった太陽神アポロンの双子。

　アポロ計画では、１９６９年７月の「アポロ１１号」で人類初の月面着陸に成功した。それから５０年余り。ＮＡＳＡは今回の計画を将来的な月での長期滞在や火星探査の足掛かりにしたい考え。ただ、財政面の制約や使用するロケット開発の遅れなど、実現には不安要素もある。

　２０２１年４月、ＮＡＳＡは月着陸船の開発企業に米電気自動車メーカー、テスラの最高経営責任者（ＣＥＯ）イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業「スペースＸ」を採用したと発表した。宇宙開発企業は投資家の間で注目を集めており、アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏が設立したブルー・オリジンなどスタートアップ企業も増えている。