マシュー・クライン氏はニュー・アルファ・アセット・マネジメント（本社パリ）の最高投資責任者（CIO）。同氏はナティクシスIMの関連会社ダリウス・キャピタル・パートナーズでCIO兼最高経営責任者（CEO）を務めていたが、ニュー・アルファが2019年にダリウス・キャピタルを買収したのを受けて、現職に就いた。ニュー・アルファは、主要な機関投資家に代わり、公開株式から私募債券に至る資産クラス全体にわたって、クラス最高の外部運用者のポートフォリオを構築し、関連した助言を行っている。クライン氏はダリウスで勤務する以前には、パリ、ロンドン、ニューヨークおよび東京で13年間、投資銀行業務に従事した。この期間に担当した最後の業務は、リーマン・ブラザーズのアジアにおける国際フロー商品のトレーディングと販売。同氏はそれ以前には、パリでリーマン・ブラザーズとクレディ・コメルシアル・ド・フランス（CCF）のトレーディング部門の責任者、ロンドンでSGウォーバーグとCSファースト・ボストン（CSFB）のシニア・クレジット・トレーダーを務めた。ソルベイ・ブリュッセル・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・マネジメントで金融の学位を取得している。

カーク・シムズ氏は、テキサス州教職員退職年金基金（TRS）のエマージングマネジャー（EM）プログラムを率いている。EMプログラムは2005年の設立以来、テキサス州TRSから59億ドルの資金コミットメントを受けており、同種プログラムの中では全米最大規模の一つ。さらに46億ドルの運用がEMプログラムの卒業生に直接委託されている。これらの卒業生は、218人以上のEMマネジャーの中で一貫して優れたパフォーマンスを示した結果、選ばれた。

シムズ氏は2019年3月1日にテキサス州TRSに加わる前、イリノイ州TRSのシニア投資オフィサーを務めた。同TRSでは、EMプログラムの監督と管理を担当。このプログラムは7億5000万ドルの資本を持ち、全ての資産クラスにわたる新進の資産運用者を特定して投資している。

シムズ氏はそれ以前、プルデンシャル・リタイアメントで、マネジャー・オブ・マネジャー退職プラットフォームおよびオープンアーキテクチャー投資プラットフォームを担当した。また、資産運用の経験もあり、大手および小規模の資産運用会社でさまざまな役職に就いた。

シムズ氏は公認証券アナリスト（CFA）の資格を持ち、コロンビア大学ビジネススクールで経営学修士（MBA）を取得。また、ワシントンにあるハワード大学で経営学士号を得た。

フェレンツ・サンダーソン氏は、流動性および非流動性の戦略全般にわたるエマージングマネジャー分野において幅広い経験がある。イベント駆動型のロング/ショート株式・債券アービトラージ（裁定取引）マネジャー向けの資金調達業務で上級職を歴任。以前は、ニューヨークにあるダイワのオルタナティブ投資グループでリサーチ部門の責任者を務めた。ケース・ウェスタン・リザーブ大学ウェザーヘッド経営大学院で経営学修士（MBA）、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス（LSE）で経済学士の学位を取得。また、コロンビア大学ビジネススクール日本経済経営研究所でオルタナティブ投資プログラムのリサーチフェローを務めた。