2022年10月3日(月)~9日(日)の間にTokyo Sustainable Finance Week(東京・サステナブル・ファイナンス・ウィーク)が開催されます。本ウィークは、持続可能な都市づくりに貢献するESG投資やサステナブルファイナンスの普及、さらに本分野における東京のプレゼンスの向上等を目的として、サステナブルファイナンスに関連したイベントを集中して実施するスペシャルウィークです。
本特集はTokyo Sustainable Finance Week(東京・サステナブル・ファイナンス・ウィーク)との連動企画で、サステナブルファイナンスに関するレポートやインタビューの配信を全6回に渡り行います。
Tokyo Sustainable Finance Week(東京・サステナブル・ファイナンス・ウィーク)
主催:一般社団法人 東京国際金融機構
※本セミナーは東京都の補助事業として開催しています
後援:金融庁、株式会社日本取引所グループ、株式会社東京証券取引所
https://tsfw.tokyo/
金融の力で地域社会や地球全体の課題解決を目指すサステナブルファイナンス。キーとなるフレーズは「サステナブル(持続可能)な社会の実現」だ。ファイナンスの名称から想像されるように、本来は脱炭素の設備投資資金の確保などを目的とする融資や社債発行などの資金調達を指していた。しかし、現在では、サステナブルを目標として共有する企業や団体、官公庁などの活動全体へ概念が広がっている。企業など資金を調達する側だけでなく、供給する側の金融機関や機関投資家の活動も含まれる。
独立系運用会社のコモンズ投信(東京都)は2009年1月から「コモンズ30ファンド」を運用している。「30年先の未来への投資」を掲げ、投資先を約30銘柄に厳選する独特な運用スタイルで設定以来、東証株価指数(TOPIX)を上回る運用成果を上げている。銘柄選定や経営陣との対話など随所にESG(環境、社会、企業統治)要素を取り込んできたフロントランナーとしても知られる。伊井哲朗社長に30年先を見据えた運用について聞いた。
かんぽ生命保険は顧客数が2,105万人(2022年3月末、契約者数と被保険者数の合計)と、日本人の5人に1人が契約する巨大保険会社だ。全ての運用資産にESG(環境、社会、企業統治)要素を取り入れるだけでなく、巨大機関投資家として期待されるインパクト投資もスタートした。サステナブル(持続可能)な社会づくりを目指すかんぽ生命の実践を、運用チームを率いる春名貴之常務執行役に聞いた。
地球規模の気候変動が企業活動や社会生活を持続する上で大きな脅威となっている。一方、政府や企業が気候変動にどう対応すべきかについては国内外で議論が続いている。気候変動対策の実効性を高めるための課題は何か、金融やマクロ経済の観点から気候変動問題を分析する日本総合研究所の大嶋秀雄主任研究員に聞いた。
日用品大手ユニ・チャームはESG(環境、社会、企業統治)経営の先駆者として知られ、2022年12月期は21期連続増配を予想する実力企業だ。ESG経営と力強い業績成長を両立する同社のESGへの取り組みを上田健次執行役員・ESG本部長に話を聞いた。
金融の力で持続可能な社会づくりを目指すサステナブルファイナンス。今後の見通しや課題を上智大学大学院地球環境学研究科で企業の気候変動対応や社会的便益と企業利益の両立について研究する鈴木政史教授に聞いた。