〔海外決算〕米ファイザー、21年のコロナワクチン売り上げ1.6兆円予想
2021年02月02日 22時03分

【ニューヨーク時事】米製薬大手ファイザーは2日、独ビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスワクチンの2021年12月期通期の売り上げが約150億ドル(約1兆5800億円)に上るとの見通しを明らかにした。また、景気や医療活動が回復するとの見通しも織り込み、21年通期の調整後1株当たり利益について、3.10~3.20ドルになると予想した。
同時に発表した20年10~12月期決算は前年同期比12%の増収だった。このうち、コロナワクチンの売り上げは1億5400万ドル。乳がん治療薬「イブランス」なども売り上げを支えた。20年通期では、売上高が前期比2%増の419億0800万ドル、純利益が41%減の96億1600万ドル、調整後1株当たり利益は16%増の2.22ドルだった。
◇ファイザー(PFE)決算の概要
20年10~12月 市場予想 前年同期
売上高 11,684 11,428 10,449
純損益 594 2,715 ▲337
1株利益 0.42 0.48 0.36
(注)売上高と純損益の単位は100万ドル、1株利益は調整後、ドル。▲は赤字。市場予想はリフィニティブ調べ(了)

関連記事一覧
新型コロナワクチン
ワクチンへの期待感から株式市場は大幅に上昇。米国ではNYダウが初めて3万ドルの大台を突破。東京市場も日経平均株価が1991年以来となる2万6 …
〔海外決算〕について
米国や欧州、アジアなど海外主要企業の決算記事。発表後、迅速に業績のポイントを伝えます。